ガンは五年以内に日本から消える 要約 書籍紹介

ガンは五年以内に日本から消える 要約
宗像久男・小林英男共著   発行所 株式会社経済界

はじめに

医学史を見ると悲劇的な誤りによって減らせるはずの死が減らされず、数十年も待たされた例が数多くあります。

そしてその多くは、医者や病院が主犯となったいわゆる【医源病】であり、その原因を作ったのが時の権威と呼ばれる指導的な立場にあった人たちの判断なのです。

(ゲルソン療法。産縟熱。壊血病の例掲載あり)こうした歴史的事実から得られる教訓は、医学や科学が進歩しているのに一向に死者や患者が減らない病気がある場合もしかしたら【現実を無視した権威主義】や【悲劇的な間違い】が存在する可能性があるかもしれないということです。

【ガンという病気は不治の病ではなく、治療法の選択さえ間違えなければ治る病気である】という事実です。【ガンなんて免疫力の低下という一時的な体調変化に過ぎない】

第一章ガンは治る病気です

東京女子医大元教授 前田華郎先生。ご自身の前立腺ガンを完治させた後、さまざまな治療法を調べた結果、Oリング診断や温熱療法、ガンエネルギー消滅療法などの代替療法でがん患者さんを治療に導いており、その症例は3500例を超えます。

進行ガンや末期といわれた患者さんでも、体力が保たれ食欲もある場合なら、治療開始から5年以上も健康を保っている人が多い。

故三井と女子先生。注熱という治療概念を考案され、外部から体全体、特に脊髄や神経系、各臓器などに注熱することで、熱に反応する病変を発見する方法で、発見した病変にさらに注熱することで治療する。自分で自分の体を守り、日々健康管理をするのが基本的・根本的治療に繋がる原点であると述べられています。

注熱治療器から発する97℃と70℃の二段式の温度が一番望ましいでしょう。
済陽高穂先生。自身の大腸ガンと肝臓転移という病をゲルソン療法を始め国内外の食事療法を調べて済陽式食糧法を生み出しました。

星野仁彦先生。自身の大腸ガンと肝臓転移をゲルソン療法で克服し健康を回復した。ゲルソン博士は、ガンは全身の栄養障害・代謝障害がもたらす病気と定義づけています。

高蛋白、高脂肪の食事に偏っていれば、ビタミン、ミネラル、酵素などが不足し、体のさまざまな代謝に異常をきたす。その結果としてガンを引き起こすという理論である。

この療法を厳格に実践して再発を予防することが出来ました。
高原喜八郎先生。ゲルソン療法、ビタミンB17(レートリル、アミグダリン)療法、
ヨード療法、ゲルマニュウム療法、ビタミンC大量点滴療法、遺伝子治療、イオンミネラル療法や重水素低減水療法なども取り入れて転移ガン患者さんの治療に取り組んでいます。

【希望こそが力なのだ、希望こそがガンと戦う武器なのだ、ガンに勝利した多くの症例という実績をバックボーンに希望という光を送る】
京都大学医学部元教授白川太郎先生。西洋医学の最先端治療の遺伝子治療や免疫治療と代替治療である温熱療法と栄養療法を組み合わせた独自の白川式複合遺伝子治療法を行い4期の転移ガン患者さんに対する治癒率6割りを越えている。

現在はさらに幹細胞再生治療などの最先端の治療法を組み合わせて治癒率の向上を図っています。
【ガンは治る】と主張して実際に治療で患者さんを救っている医師や治療家は沢山います、日本中、世界中を探せばまた沢山の名医がいるでしょう。彼らは奇跡を起こしているのではありません。

【ガンは治る病気】と信じて治る治療法を見つけ、それを行っているだけなのです。
患者さん自身が自覚して、諸対策を実行継続することで直る事例は急増しています。

ガンは他の病気と違って社会病、常識病、全身病、その他いろいろの病名を持つ【総合病】であったのだ。それに理解を示したときからガンは治る病気となる。

1998年にアメリカのガン発生率と死亡率が低下していると発表しました。毎年1.2%ずつ増加していたガンが、毎年平均0.7%ずつ減り、死亡率も減少したのです。

米上院特別委会が【現代医学は栄養の問題に盲目の医学だ、医学革命が必要で、そのためには医者の再教育が不可欠だ】というマクガバンレポートを提出しこの問題に国をあげて取り組んだのです。

1985年には国立ガン研究所の所長が【抗がん剤でガンが治せないことは理論的にハッキリした、農薬を使うと農薬が効かない害虫が出来るのと同じように、ガン細胞も抗がん剤が効かないガン細胞が発生する】1088年には同所から【抗がん剤を使うと元のガンのほかに新たなガンが何倍にも増える】と証言し大問題になりました。

議会の専門プロゼクトを発足させ、三年がかりで調査して【国立ガン研究所は代替療法に対する国民の関心にこたえるよう体制を整えるべきである】【政府は代替療法の研究や治療実験のために研究資金を補助すべきである。

また、その成果に評価する作業を進めるべきである】【代替療法の普及の妨げになっているので、通常療法と同じく代替療法も保険適用の対象とするべきである】と提言したのです。
代替医療事務局が設立され、1992年の予算2000万ドル1998年から予算6000万ドルに増額されました。
アメリカでは、最終的には全ての伝統医療や代替医療が一つの医療体系として成立するのではないかと考えているのかもしれません。

ガンのもっとも大きな要因は【低酸素】【低体温】【高血糖】なのです。人はストレスや栄養の偏り、酸素不足や運動不足、有害物質などさまざまな影響が重なった結果ガンになるのです。発ガン物質の進入経路は呼吸から、口呼吸はガンだけでなく様々な難病の原因ともなっています。腸から、皮膚から、膣からです。

ガンの根本的な解決、つまり完治は対症療法と併用して行う原因療法に期待する。そしてできるだけ速やかに原因療法に移行して治癒を目指す。病状の推移など患者さんの状態把握は、現代医学の優れた検査法を活用する。こうした治療法の組み合わせを私たちは【総合医学式ガン治療】と呼んでいます。

第二章 ガンの対症療法

*効果と副作用を理解して治療法を選択する

多くのガンは生活習慣や環境次第で、正常細胞に逆戻りすることが多いのです。3期から4期で進行が早いガンの場合、即効性のある対症療法を用いてガンの進行をとめなければいけない場合もありますが、実際に4期の転移ガンでさえ、正常細胞に逆戻りして消える例が増えてきています。

対症療法という症状を押さえるだけの治療をしても、原因を解消せずにそのまま放っておくと、またガン細胞が増えてきて再発します。


がん治療の鉄則として、
1)対症療法と対症療法を組み合わせてはいけない。
2)対症療法だけを行ってはならない。
3)「栄養」[温熱」「メンタル」のカテゴリーを組み合わせて行わねばならない。
ガン細胞を一度に殺しすぎると【腫瘍崩壊症候群】(一度にガン細胞を破壊すると、細胞中に存在する成分が血液中に多量に放出され、リン、カルシウム、カリウムや尿酸などが非常に高い値となり。最悪の場合は死に至る可能性もある)を起こすことがあり、一度に大量にガン細胞を殺し過ぎない治療を行うことが重要です。
1期(早期ガン)とは
原発巣といって、最初にガンが発症したとされる部位や器官だけにガンが存在する状態。検査だけして様子を見る【放置療法】をお勧めします。代替医療や原因療法が再発防止のためにも必須です。

2期(進行ガン)とは
原発巣と近くのリンパ節にガンが転移した状態です。手術や放射線療法を行うにしても出来るだけ小さく切る・焼くことで、治療によるダメージを最小に抑え、体力・免疫力・自然治癒力を下げないことが重要です。抗がん剤はメリットがあるとは思えないのでお勧めしません。この段階でも多くの場合、原因療法でガンは正常細胞に逆戻りします。

3期(進行がん)とは
原発巣と近くのリンパ節、さらに遠くのリンパ節にまでガンが転移した状態です。
手術できない、放射線療法も出来ないと言われる状態で、抗がん剤の治療を言われますが、抗がん剤は副作用によって気力と体力、免疫力と自然治癒力を大幅に下げてしまい、感染症や臓器の障害に対するリスクを増大させてしまいます。副作用のほとんどない代替療法による対症療法と原因療法をお勧めします。

4期(転移ガン)とは
原発巣と近くのリンパ節、さらに遠くのリンパ節、さらに他の臓器にまでガンが転移した状態です。
抗がん剤は水溶性の薬剤なので脂の器官であるリンパ節にはまず届かず、効果がほぼ望めない。一般的な病院では治療法がありません。しかしこの段階でもガンは正常細胞に逆戻りする可能性があります。


副作用のほとんどない代替療法による対症療法と原因療法を同時に始めることが必要です。

治療法 手術
手術は人の正常な組織も切り取ってしまうため、重大なダメージと後遺症を生じます。進行が非常に速いスキルス胃ガン、小細胞肺ガン、肝臓がん、腎臓ガンなど以外ではガンが原因で半年以内に死に至ることはまずありません。

安易に施術して後で後悔する恐れのある手術はよく考えてからするか止めるか結論を出すように、手術をするにしても出来るだけ小さく切り取って免疫力や自然治癒力の低下を最低限に抑えるべきです(医者は大きく切りたがる傾向にあります)。手術が成功したとしても、それまでの生活習慣を何も改善しなければ再発するのは当然です。

放射線療法、ガンマーナイフ、フォーカルユニット、重粒子線療法、陽子線治療

生体組織へのダメージが非常に大きく免疫力や自然治癒力の低下が場合によっては手術以上である。また、ガン細胞の中には酸素が少なく、X線やガンマ線といった一般的な放射線は治療は効きにくいことも分かってきました。

抗がん剤治療

白血病やリンパ腫など一部の血液ガンに対してそれなりに効果がある。しかし多量に使用しての腫瘍縮小効果というメリットよりも、患者さんの体力や免疫力、自然治癒力が大幅に低下することによる感染症や臓器不全に対するリスクの増大というデメリットのほうが大きい。抗がん剤治療は対症療法であるため、これだけでガンになった原因そのものが消えることはありません。

ハイパーサーミア

効果は認められており、保険の適用もなされた治療法であるが、一台が数億円もする高額の器械にもかかわらず保険の点数が低いので導入する病院が少ない。温熱を局所に集中する温熱治療器によって行う治療法で、肝臓に莫大な数が転移した肝臓ガンや巨大な肝臓ガンなどが消滅した例があり標準療法として認められた。

明細は下記の図書にて調べてください。
【ガンと戦う温熱療法と免疫】東方出版、菅原努・畑中正一著の巻末に受けられる病院一覧掲載されている。

放置療法

世の中にはガンと診断されたのに実際には進行しないガンもどきや非常に進行の遅い治療の必要がほとんどないガンがある。これを見極めるために、検査だけして経過観察すること。
原因療法は行えばよい。

この治療法で扱うガンは肺ガン、胃ガン、前立腺ガン、乳ガンなど固形の腫瘍となるガン。ただし肝臓ガンは対象外です。命に関わるのは通常多臓器移転であり、リンパ節転移で死亡することはまれです。

遺伝子治療

副作用が非常に小さく、増殖をとめる効果も高く、また、ガンの種類を問わない。体力・免疫力・自然治癒力の低下を招くことなく優れた治療法であるが、唯一の問題点は保険が適用されないので数百万かかる費用です。腫瘍崩壊症候群の発生の可能性があるので注意が必要です。

高濃度ビタミンC点滴療法

この治療法は、食欲改善や意欲向上など生活の質に、明らかに改善が見られ、ほとんど副作用がありません。
抗ガン作用のほかストレスの緩和、ウイルス感染の防止、コラーゲンの大幅な向上、かぜや感染症の予防、体質改善効果などがある。

インスリン強化療法

(ブドウ糖またはビタミンCとB17療法を併用)
即効性を期待できる。

ガン細胞が正常細胞よりも数倍ブドウ糖を取り込む能力が高く、ブドウ糖しかエネルギー源にしないという特性を利用して、食事を抜いて低血糖状態にしてガン細胞を飢餓状態にさせ、ブドウ糖とともにガン細胞にとって毒物であるビタミンB17や少量の抗がん剤を同時に摂取させ、ガン細胞を自殺させる療法です。ビタミンCの点滴でガン細胞に取り込ませることも行われます。

ただしこの療法は、ガン細胞を殺しすぎることによる副作用で腫瘍崩壊症候群を発生する可能性があるため注意する必要がある。

ベンズアルデヒド療法

(ビタミンB1誘導体療法)
発ガンの仕組みを進める酵素にチロシキナーゼという酵素があり、細胞内にあるチロシンと結合することで発ガンします。ベンズアルデヒドはチロシンと非常に似た構造をしているためチロキシナーゼと結合してチロシンとの結合を妨害するのです。

この治療法はビタミンB1誘導体を服用するだけなので免疫力、自然治癒力に変化はなく、多少体力増強となる可能性がありそうです。

ミネラル療法

腐食花崗岩を溶かした液状のイオンミネラル溶液が有名です。また100m以上の海底の海水を濃縮した粉状のミネラルや、野草や海草を2000度以上の高温で焼いたミネラルなどが治療に使われています。微量ミネラルを補給するこの療法は対症療法であると同時に原因療法でもあります。

微量ミネラルの補給による免疫力の向上や抗酸化力の向上がさまざまな酵素活性を上げ自然治癒力を向上させていると考えられます。

治療に使用するミネラル溶液のものは、十倍希釈液で強酸性です。体重60kgの人で、ガンの治療なら20ccから30cc、予防なら6ccから12ccが目安となります。コップ一杯の水などに希釈すると良いでしょう。ミネラルは必須栄養素の中心であり全ての栄養素の元で、さまざまな健康効果が現れ、明らかに生活の質が改善されて元気になります。

重水素低減水療法

ガン細胞は重水素を集める性質を持っています。重水素と結合したガン細胞は抗ガン剤が効きにくくなるため増殖を抑えることが難しくなる。逆に重水素が少なくなるとガン細胞は分裂しなくなり細胞死をすることが分かっています。重水素を人工的に少なくしたスーパーライトウォーターを飲用することで、ガンを退縮させる治療法です。

ハンガリー国立ガン研究所において重水素の濃度を110ppm以下にするとガン細胞が死滅することを科学的に証明しました。この治療法はガンの縮小を促すだけでなく、免疫力や自然治癒力もアップします。

ガンワクチ療法

ガン細胞にしか存在しない抗原ペプチドがいくつも発見されました。
ガン細胞と認識して攻撃する免疫細胞を増やすために、ガンの抗原ペプチドを注射して体内で免疫細胞を増やす治療法です。

つまりガンワクチン治療はキラーT細胞などガンを攻撃する免疫を増やす治療法で免疫療法の一種です。免疫を漠然と増やすのではなくガンの目印を用いてガンだけをターゲットにした免疫を用いて攻撃する点がこれまでの免疫療法と異なります。

このガンワクチン治療はガン細胞だけを選択的に殺せて、正常な細胞を傷つけないので、副作用がないという面でも非常に注目されています。現在まだ臨床治験の段階なので誰でも行えるわけではありません。
いずれはがんの標準治療になると期待されています。

第三章 ガンの原因療法

栄養療法・食事法でガンにならない体を作る

量子栄養学ではカロリー分析を主とする栄養学、分子レベルで生体内活性を研究する栄養学に熱、水、酸素、放射線、笑いといった要素を足した栄養学です。

たとえばカリウム40が放つ放射線はきわめて重要です。成人男性には約4000ベクレル体内に存在し、50ベクレルが毎日排出されているので毎日補給しなければなりません。補給しないとミトコンドリアが十分なエネルギーを作れないのです。

主に有機栽培された野菜から摂取できるものです。放射性元素の必要性の問題はおそらくカリウムだけでなく全ミネラルに及ぶと思われます。 日光も重要な栄養素として認識します。日光を全く浴びないと、植物の葉緑素と同様にやはりエネルギーの生産が阻害されるのです。

酸素もエネルギー生産に不可欠な栄養素です。酸素が足りないと細胞中のミトコンドリアのエネルギー生産が極端に落ちて、体温が下がります。体温が下がると免疫力が落ち健康を損ねます。 量子栄養学ではストレスや有害化学物質といった外的な環境も問題にします。

遺伝子に働きかけて人の健康状態に変化を与えるのです。対外から進入する有害物質も人の健康を左右する重大な問題となります。

遺伝子変異は一方通行ではなく、逆戻りするところがこれまでの定説と大きく異なります。

転移ガンでもその必要がなくなれば正常細胞に戻るのです。 人も地球も宇宙全体も、全てミネラルという成分で出来ているのです。そして生命体はほとんど有機物という物質で出来ています。有機物とは炭素というミネラルを含む物質のことです。

人間の体は酸素65%炭素18%水素10%窒素3%残りの4%を100種類以上のミネラルで構成されています。主要な4つのミネラルがいろいろな形に組み合わされてタンパク質、脂質、炭水化物、水、ビタミンなどを形づくっています。

人は純水では生きていけません、さまざまなミネラルが溶けている水が必要なのです。特に量が測れない微量のミネラルの摂取は非常に重要なので日常的なミネラルの補給を奨励します。 カルシウムは体の1.5%を占め、骨や歯を作り、血液のバランスを調節し、精神を安定させる重要な栄養素です。不足するとガンや動脈硬化、糖尿病の原因となります。

血中カルシウムが足りなくなると骨から溶け出し血液中の濃度を上げますが、多く余分に溶かしてしまうため、余ったカルシウムが血管や臓器に沈着して問題を起こす危険性が増します。

このイオン化カルシウムは微弱な電気を帯びています。牛乳も同じで200ccの許容量を超えて飲みすぎると逆に害になるとされています。サブリメントで補うと同じ状態になって害になる可能性もあるのです。小魚や海草など自然な食品から摂るのが基本です。

必要量が摂れないかたは化石のカルシウムをお勧めします。 ビタミンは体の中で作れないため必ず食事などにより摂取する必要があります。脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンがありますが、タンパク質、脂質、糖質の生成や変換、分解をするのに必要で、主に酵素を助ける補酵素として働きます。

アミノ酸は人体の基本となる物質で複数集まると3万種以上あるといわれるタンパク質になります。またビタミンやホルモン、酵素の原料にもなります。

アミノ酸は全部で20種類ありますがそのうち、トリプトファン、フェニルアラニン、メチオニン、イソロイシン、バリン、スレオニン、リジン、ヒスチジンの9種類は必須アミノ酸といって必ず食事などで補給しなければいけません。

この必須アミノ酸が一つでも不足するとタンパク質は合成できません。必須アミノ酸がそろっている割合をプロティンスコアといいます。 脂肪や脂肪酸は人間の細胞膜やリンパなど脂の分を作る材料です。細胞膜は全て脂質で出来ています。

細胞が必要とする栄養成分を入れたり出したりする門番の役目をしています。血液で各細胞に必要な栄養を届けるLDLコレステロールも不要な老廃物を回収して肝臓に届けるHDLコレステロールも脂肪の仲間です。コレステロールは食事から摂るだけでは全く足りないので必要量の70%は肝臓で作っています。ですから食事でコレステロールが上がるというのは間違いです。

最近の研究ではコレステロールが高いほうがガンになりにくく、健康で長生きすることが分かっています。 脂肪酸は比率が健康にとって重要です。 飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸(オレイン酸):多価不飽和脂肪酸(リノール酸、リノレン酸)=1:1.3:1でさらにリノール酸(オメガ6):リノレン酸(オメガ3)=4:1が理想です。

脂肪酸で問題なのはサラダ油(リノール酸)つまりオメガ6系が多すぎることです。炎症を促進する脂でオメガ3系は炎症を調整する脂です。うつ病や自殺を減らす良質な脂であることも分かっています。炒め物等にオリーブオイル(オレイン酸)など使うことでも相対的なバランスを多少改善されます。

ビタミン、ミネラル、タンパク質は生体の調整機能を行っているため足りなくなるとさまざまな欠乏症状が出てきます。重要な機能調節の栄養素の不足が起こると、最初は分かりにくくても、だんだんと変調や自覚症状を感じ最終的には機能不全や病変を起こします。

経緯を箇条書きにすると、第一段階、体に蓄えられている栄養素が徐々に失われ血液中や尿中の栄養素の減少が見られる。

体内の栄養素がある程度以下になると、栄養素の協力で遂行している体内の代謝反応に異常が起きてくる。

第三段階(顕在的栄養欠乏) 体内の代謝異常が始まり、エネルギー生産の低下などさまざまな生理的反応が現れてくる。

第四段階(欠乏症) 明らかな栄養欠乏症で特徴のある症状が現れ始める。

第五段階(各臓器等の疾病) 臓器や組織に病的変化が現れる。生命の危険が起きる。 膵臓が機能障害になりインスリンが足りなくなると糖は赤血球とくっつき始めます、糖尿病の指標となるヘモグロビンA1cという糖化物質で、さらに糖がこぶのように付くとAGEという物質になる。こうなってしまうと栄養療法などでも元に戻せません。

ずっと長い間血中に留まって血管が詰まったり破れたりします。梗塞、透析、失明、神経障害などを起こします。 糖質制限食など行われます。 糖は脳に必要とされる重要な栄養素といわれてきましたが体の中でアミノ酸や脂肪から作られるケトン体で代用が利くことが分かっています。ケトン体は赤血球と肝臓以外の全ての細胞で使える自由度の高いエネルギーです。

赤血球と肝臓は糖だけを栄養源として使いますが体内のアミノ酸や脂肪を分解して得られるグリコーゲンから必要量を合成できます。ガン細胞も糖だけが唯一の栄養素ですから糖質の摂取が少ないと糖の奪い合いが起きますが赤血球の数がはるかに多いので赤血球のほうが勝ち残ることになります。

ところが赤血球の増殖には、栄養の補給、休息、一定以上の体温など幾つかの条件が必要で、過度のストレスや栄養不足、低体温、低酸素などガン細胞にとって有利な条件が重なるとガン細胞が勝つ可能性が出てきます。

第二段階(新型栄養失調)

体内の栄養素がある程度以下になると、栄養素の協力で遂行している体内の代謝反応に異常が起きてくる。

第三段階(顕在的栄養欠乏) 体内の代謝異常が始まり、エネルギー生産の低下などさまざまな生理的反応が現れてくる。 第四段階(欠乏症) 明らかな栄養欠乏症で特徴のある症状が現れ始める。

第五段階(各臓器等の疾病) 臓器や組織に病的変化が現れる。生命の危険が起きる。 膵臓が機能障害になりインスリンが足りなくなると糖は赤血球とくっつき始めます、糖尿病の指標となるヘモグロビンA1cという糖化物質で、さらに糖がこぶのように付くとAGEという物質になる。

こうなってしまうと栄養療法などでも元に戻せません。ずっと長い間血中に留まって血管が詰まったり破れたりします。梗塞、透析、失明、神経障害などを起こします。

糖質制限食など行われます。 糖は脳に必要とされる重要な栄養素といわれてきましたが体の中でアミノ酸や脂肪から作られるケトン体で代用が利くことが分かっています。ケトン体は赤血球と肝臓以外の全ての細胞で使える自由度の高いエネルギーです。

赤血球と肝臓は糖だけを栄養源として使いますが体内のアミノ酸や脂肪を分解して得られるグリコーゲンから必要量を合成できます。ガン細胞も糖だけが唯一の栄養素ですから糖質の摂取が少ないと糖の奪い合いが起きますが赤血球の数がはるかに多いので赤血球のほうが勝ち残ることになります。

ところが赤血球の増殖には、栄養の補給、休息、一定以上の体温など幾つかの条件が必要で、過度のストレスや栄養不足、低体温、低酸素などガン細胞にとって有利な条件が重なるとガン細胞が勝つ可能性が出てきます。

糖質制限はガンに効く

単純にガン細胞に対しての 兵糧攻めになるからです。ガン細胞のミトコンドリアは酵素に不備があり、正常細胞のようにケトン体を利用できないからです。

イヌイットは主食が生肉・生魚のスーパー糖質制限食でしたが、欧米との交流が盛んになり、パンなど炭水化物を取るようになって欧米型のガンが増えた。脂質を制限しても対称群と比べて大腸ガン・乳ガンのリスクは下がらない。

HLDコレステロールの高い人は発ガンのリスクも大幅に低くなる。低炭水化物・高タンパク食が腫瘍の発育を抑制し発ガンを予防した。など等の報告がなされている。

2ヶ月の脂質摂取比率75~80%という究極の糖質制限食(ケトン食)と放射線と化学療法の治療で膠芽腫が消失したとの症例も発表された。

日本は目標設定しなくても欧米が理想としたバランスにほぼ近かったのです。日本では欧米とは逆にもっと肉を食べて脂肪とカロリーを増やし炭水化物を減らす作戦を立てねばなりません。

日本人の国益に反して欧米各国の大合唱に巻き込まれ「肉は健康に悪い」「リノール酸は健康にいい」と宣伝したのです。この結果アトピーやアレルギー、花粉症の急増、ガンは減らず、うつ病による自殺やアルツハイマーが増え、肺炎などの感染症も増え始めています。

間違った健康政策の結果とも言えるのです。 野菜の年間消費量も2割りも減っています。その上ほとんどの野菜の栄養価が下がっています。 四訂⇒五訂食品成分表一例 ニンジン 鉄分 0.8⇒0.2mg ビタミンC  6⇒4mg ホウレンソウ、鉄分 3.7⇒2.0mg ビタミンC 65⇒36mg 便秘も問題になっていますがこれも食物繊維を食べないことに大きな原因があります。便秘は万病の元です。

ゲルソン療法の最大の功績は、ガンという病気が食事という日常の習慣を変えることで治せるという事実を証明したことでしょう。ガン治療の目的は酵素機能を回復させること、そのため細胞内外のミネラルバランスと肝臓の機能回復が最重要であると考えました。

統合医学式栄養療法

ゲルソン療法の多量のジュース摂取によるミネラルバランス重視を基本に、ミトコンドリア活性をあげるための糖質ゼロ食、朝食断食、サブリメントによる栄養素の補給などを組み合わせています。有機栽培・無農薬の新鮮な野菜が欠かせません。

自然なバランスで放射性同位元素が含まれているからです。 水分は摂り過ぎると毒になるので補給と排泄のバランスを考えて必要以上に摂らないこと。 食事は【糖質制限食】または【糖質ゼロ食】を基本とします。タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルはしっかり摂りましょう。朝食はジュースだけ、昼食は軽め、夕食をメインの食事とします。

ブドウ糖を多く含む食品は禁止ですがそれ以外は特に制限のない食事療法です。玄米・全粒粉パンも糖質ゼロ食の期間は禁止です。 禁止食品】コメ、小麦粉、麺類、イモ類、砂糖、蜂蜜、果物、豆類(大豆の煮豆、豆腐。、納豆は除く)、菓子類、ナッツ類(クルミは除く)加工食品、練り物、マーガリン、植物性油(パーム油、オリーブ油、シソ油、エゴマ油、インカインチ油は良い)、原料に砂糖等を含むもの。 食材選定の注意点 牛・羊は脂肪の融点が高いので避ける。

和牛の霜降りは良い。自然飼育の動物限定です。魚は出来るだけ天然ものを。調味料は自然海塩、基本的に添加物なし、保存料不使用のもの限定。原料に糖類を使用したものは不可。乳製品は抗生物質やホルモン剤不使用のもので低温殺菌したものを選ぶこと。

アルコール類は焼酎・ウイスキー・ワインは二杯程度までなら可。飲み物はコーヒー、紅茶、お茶など温かいもので水分補給をしてください。糖類ゼロの表示のものは不可です。食物繊維は可。 3期・4期の患者さんの場合鳥、魚以外は牛、羊、馬、豚などは一時的に禁止です。

アルコールも一時的に禁止です。 食材を50℃で洗うと野菜はシャッキリとし、肉や魚は表面に付いた余分な過酸化物質やアクが落ちて健康的な食材なる。サブリメントをとろうという場合はマルチサブリメントの天然素材のものをお勧めします。

セレニウムは酵素ラジカルの有害な影響や有害な重金属から私たちを守ってくれる不可欠の微量元素です。さらに免疫機能の増強、細胞呼吸の維持、受精その他の生理機能にも大切な役割を果たしています。 亜鉛はDNAの正確な複製を助け、活性酸素消去機能を活性化させる大切なミネラルです。

ビタミンB6が不足するとガンの変異を起こしやすい。ビタミンCの血中濃度が多い人はガンにかかりにくい。血液中のビタミンD濃度が高いほど大腸ガンのリスクが減り、血液中にビタミンEが多いほどガンのリスクが減ります。カルシウム摂取が多いほど大腸ガンのリスクは減り、マグネシウムの摂取が多ければガンのリスクは低くなります。

第四章 ガンの原因療法⑵

温熱療法で体温と代謝率を上げる。
ガン細胞は低体温の環境が好きで35度以下あたりで最も増殖する。約43度以上で死にます。正常細胞は43度以上でも耐えられるのでこの温度差でガンを治療しようというのが基本的な仕組みです。

体温が38.5度ぐらいに温まると体に熱ショックタンパク質が作られ、さまざまなストレスに対抗して免疫力を増強します。
肥えた人は脂肪が体の内側からも外側からも温まりにくく、いったん体が冷えるとその冷えを抱え込みやすいので低体温になりやすい。筋肉は熱を発生しやすい特徴があるので痩せた人は寒さを感じにくい。
運動不足は低体温の最大の原因といわれています。

体温を上げる運動は主に赤筋を使う運動で、有酸素運動といわれるゆっくり長時間動く運動が良いようです。人の筋肉はその7割が腰から下に集中しています。足腰の筋肉の働きが良くなれば、血液やリンパ液の流れも良くなり足先の冷えやむくみも解消されます。

塩分制限のし過ぎをやめる。人が必要としている塩は塩化ナトリウムが8割り程度で、その他人間が必要としてきた多くのミネラルを含む自然の状態の天然塩です。
この天然塩を制限せずに適量をしっかり摂取すると体温が上がります。

深呼吸で慢性的な酸素不足を解消すること。熱を発生させる方法は酸素を必要とするため、酸素が不足すると熱を発生させないエネルギー生産が行われ体温が下がります。重要なのは息を吐くほうでこれがストレスの緩和などに働く自律神経と繋がっています。

栄養素の種類によって特異動的作用が異なる。脂質は4%、糖質は6%、タンパク質は30%が熱となる。肉と魚はタンパク質が多く含まれているので熱に変わるエネルギーが非常に大きいのです。

砂糖など糖分の摂り過ぎも低体温の原因になります。水分の摂り過ぎを控えることも大切です。運動で汗をかかず水分の使用量が少ない、体温が低く体の働きが正常でないなど、きちんとした代謝が行われないと、体内の水分が排出されにくくなり、体にたまった状態になり、体を内部から冷やすことになります。

また人間は体を冷やすこと、暖めないことが常習化すると体温が下がって低体温になるのです。入浴などで習慣的に体を温めていると体温も上がります。

冷房の普及も低体温の原因です。私たちの体は夏になると体内の発熱を抑制し、熱を逃がしやすい体質に変化し、冬になると血管が縮むのが普通の反応ですが冷房の聞いた室内で血管が縮み難い為に体が冷えやすくなります。

また外との激しい温度差によって自律神経のバランスが崩れてしまうこともあります。
温熱刺激は非常に優れた病変の発見システムで優れた検査方法です。

第五章 ガンの原因療法⑶

メンタル療法で【心】からガンに勝つ
病気の半分は、実は心の問題なのです。活性プラシーボ反応が効果的に働くためには,

⑴患者さんがその治療法を信じること。

⑵医師がその治療法を信じること。

⑶そして患者さんと医師が互いに信じあうこと。


この最適条件が働けば非合理な治療法でも効果を発揮するし、うまく働かなければ最も科学的で合理的な治療法でも失敗に終わることがある。

人生最大の危機を乗り越える方法として【気分管理】という方法がある。態度や振る舞いは自分の心に跳ね返ってくるのです。裏目をひっくり返すコツはまず【気持ちの切り替え】です。人は同時に二つのことは考えられませんので、プラスのことだけ考えるようにしていればマイナスの気持ち入り込めません。自分が決めた治療法で【ガンは必ず治る】と強く信じることです。ストレスを減らせばガンになる原因も減ることになります。