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鉄(Fe)(銅Cu)
鉄と銅の関係鉄は 血液との関係が深く 鉄不足による貧血はよく知られています。 成人体内に約3~4g含まれ 赤血球のヘモグロビンや筋肉のミオグロビン 肝臓のフィリチンに含まれます。 細胞内で 酸化に働くチトロームなどの酵素の成分にもなっています。 食品から摂取された鉄は小腸から2価の鉄イオンとして吸収され血液中に送り出され利用されます。 一日に必要な12gを摂るためには 日頃からの努力が必要で 鉄を含む食品を心掛けて摂るようにしたいものです。
鉄は体内に含まれる60%~70%が、赤血球の(ヘモグロビン)主成分となり、肺呼吸でとり入れられた酸素を全身に運び、反対に体の中で出来た炭酸ガスを肺へ吐き出すための運搬の役割をします。その他、体の呼吸作用のなかで働く酵素の成分としても大切なものです。 鉄が不足すると貧血になる 鉄分が不足すると、顔面が蒼白になり(俗に言う顔色が悪い)めまい、耳鳴り、動悸、息切れと言った貧血症状が見られます。鉄欠乏症はその度合いにもよりますが、普通はっきりとした自覚症状が出にくいものです。強いてその症状と言えば、イライラ、神経不安症、過敏症になりやすく皮膚・粘膜・爪などの蒼白・疲労感頭痛・消化器障害・めまい・生理不順など広範囲な心身の不調に悩むことになります。そのうえ、どの病気に対しても、抵抗力が低下することも問題です。 酸素を運ぶヘモグロビン 食べ物は1ケ月近くとらなくても人は何とか生き延びられます。また水の補給は1週間途絶えると誰でも死の危険が迫って来ます。しかし、酸素の補給は数分間欠乏しても生命の維持はあり得ません。 よく地下鉄工事や、火事の事故で尊い人命が失われるのは、この短時間の酸欠のためです。このような極端な例ではありませんが、大切な酸素を運ぶヘモグロビンや、赤血球が不足、欠乏すると体の諸機能は衰え、抵抗力のない弱い不健康な体になります。また、成人女性の貧血は貧血のまま妊娠すると、流産や早産の確立も高く、奇形児の誕生するおそれもあります。更に母体だけでなく、次世代の子供の健全な成長発育の面にまで大きな問題を投げかけます。
成人女性の3人に1人が献血不適の貧血であり、その内の80%以上が鉄欠乏性の貧血だと言われています。 鉄欠乏性貧血を予防するにはレバー、赤身の魚類、貝類、卵、乳製品などに季節の新鮮な緑黄色野菜、果物、海草をバランス良く組み合わせる事が大切です。その為には、日頃の食事が大切な事は言うまでもありません。一般には精製加工食品に片寄らなければ、めったに鉄不足になることはありません。むしろ、現代の食生活は鉄を吸収、代謝するための総合栄養ができていないために貧血を招いています。
体内に約75~150mg含まれています。 銅は腸管からの鉄の吸収を助け骨髄でのヘモグロビン生成のとき鉄の利用をよくする働きをしています。
銅 Cu 1928年ウイスコンシン大学のHartらが鉄だけでなく、銅も増血にぜひ必要なミネラルと報告しています。植物はどのような種類のものでも、生育のためには必ず銅が必要です。人間は赤血球のヘモグロビンをつくるときに銅が必要です。さらに重要な酵素反応やエネルギー代謝にも貢献していますが、過剰にとると問題になるミネラルです。 西洋では「ピクルスを漬けるとき、壷の中に銅貨を入れなさい」という諺があります。ピクルスを漬けるとき、その色や味を良くすると同時に健康にも良いという事がうかがえます。 銅の必要量はごくわずかで、アメリカ政府の定めた「安全でかつ十分な」銅摂取量は1日に2~3mgとなっており、成人の体内に含まれる全銅量は 75~150mgです。銅の不足はめったに起こりませんが、加工食品を多くとっている人達には気になる事です。 銅も他のミネラルと同様に、自然の中で育った食品に多く含まれています。銅を豊富に含む食品は動物の内臓、豆類、魚介類、ナッツ、カカオなどがありますが、バランスのとれたビタミンやミネラルの補給製品を利用するのも一つです。 体内の銅が不足すると、顔色が悪くなり、成長も遅くなり、若年で白髪になったりします。 アルファルファを原料とするスーパーベジタブルは銅分が100g中0.5mg含まれ鉄分と一緒に補給できます。
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