下痢がピタリと止まる 納豆菌の脅威の力

ぴたりと止まる下痢症状 納 豆 菌 と 腸 内 細 菌 7

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ピタリと止まる下痢症状 腸内に腐敗菌が増え下痢
納豆菌は80度30分の加熱でも 納豆菌のライフサイクル

ピタリと止まる下痢症状

病院の検査では病気ではないようで神経性の下痢だといわれる事が良くあると思いますがそんな下痢に納豆菌は効果があるのです。原因はともかく下痢は下痢。それによって生じる腐敗菌を殺してしまえば下痢は止まります。神経性の下痢であっても、感染症とか、食中毒のひどい下痢でなければ絶大な効果があることが分かっています。

続けること1~2日でピタリと下痢は治まり、下痢を抑えることができます。ストレスは半減しますし神経性の下痢に効果を発揮するのはもちろん、アルコールの飲みすぎや寝冷え、暴飲暴食、体質による下痢などは、納豆菌のもっとも得意とするところと言えます。

 

腸内に腐敗菌が増え下痢

便秘に比べると、下痢の方がずっと対処しやすい病気のように思えます。下痢を止める薬には習慣性はないからです。その反面、薬ではなかなかピタリとは止まってくれないのが下痢。では下痢とは、医学的にどのような症状を言うのでしょうか。

1.大腸の運動が異常に激しくなるために、腸内の消化物、水分が吸収されずに排泄され

てしまうこと。

2.大腸の粘膜の炎症によって水分の吸収が妨げられること。

3.腸管から過剰に水分や分泌物が分泌されること。

簡単に言うと大腸の調整機能の低下です。何かの原因で大腸が正常に働かなくなり、その結果、便が過剰な水分や分泌物を含んでしまい、結腸にとどまることができずに排泄されてしまうのです。

原因としてはいろいろと考えられますが、食中毒や細菌による感染症(赤痢など)の下痢、潰瘍性大腸炎などによる下痢は、もっぱら過敏性腸症候群と呼ばれる神経性の下痢や、冷たいものの飲みすぎやアルコールの摂りすぎによる下痢のように、日常的な非感染性の単純なものですが、これらが下痢の大半を占めているのではないでしょうか。

長引く場合医療機関に受診することは当然の事ですが、問題は下痢をする原因よりも、下痢をした結果にあると思います。下痢は過剰な水分が原因とは言っても過剰に水分を摂取したということではなく、便に含まれている水分が多いということです。

便に含まれている水分が多いと、直腸が敏感に反応して便意を引き起こす、また直腸の緊張が高まると、たとえ腸の中に何にも無くても便意を感じるので、一度下痢になると何も出すものがなくても、トイレに駆け込みたくなる、なのに出るのは水分ばかり。ところが問題はその水分です。水分が過剰になると、腸内にある善玉菌を流してしまい、さらに下痢をしたことで腸内にタンパク質を分解する腐敗菌が増加して、善玉菌を殺してしまうのです。

逆に言うと、その腐敗菌が増加しているかぎり腸の調整機能を狂わすので、下痢は治らない。ではどうやってその腐敗菌を殺すか、それがキーポイントです。一つは医療機関で殺菌力の強い薬を飲んで腐敗菌を殺し、感染症とか、食中毒を留めた後、腸の自然な回復を待つ方法ですが、その後の回復を早めるために納豆菌の力を借りると回復が早まります。

 


納豆菌BN株は80度30分の加熱でも 胃酸などに侵されても死亡しない。

その理由の一つは、納豆菌のしぶとさです。納豆菌は芽胞菌という種類の単細胞生物ですが、飲めば腸の中で腸内細菌の善玉菌と働き、ビフィズス菌のような善玉菌の増殖を助ける働きがあるのです。

とは言ってもビフィズス菌や乳酸菌とは種類がちょっと異なります。ビフィズス菌や乳酸菌は、その名前の通り菌の形をしていますので、熱や酸などに弱い性質があります。つまりちょっと温度が上がったり、胃酸などに触れたりするとすぐに死んでしまいます。

ところが納豆菌は、菌ではあっても周囲の環境が繁殖に適さない状態になると胞子状になって熱や酸に強い形になるのです。乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に触れたり、60℃、30分の加熱で簡単に死にますが、納豆菌は80℃、30分の加熱でも死にませんし、胃酸にも強いのです。また日光や乾燥、さらに低温にも強く、マイナス1OO℃であっても生き続けます。そこが同じ腸内細菌であっても他の細菌と違うところです。

同じ腸内細菌であっても菌の形をしたビフィズス菌などは、口から胃、そして小腸に行くまでに、胃酸などに侵されて死んでしまう菌も少なくないのですが、納豆菌はしぶとく大腸まで辿り着きます。

 

納豆菌BNK株のライフサイクル

納豆菌は気温が適温域からはずれたり、栄養不足や乾燥状態になると胞子になり、環境が良くなるまで休眠して活動を停止します。

②発芽(活動開始)

口から入った納豆菌は空気・水・温度と体内の栄養を得て活動を開始します。活動をはじめると30分で倍、倍と増え16時間後にはたった1個の納豆菌が40億個と増えていきます。

③栄養型細

発芽を始めた納豆菌は栄養細胞となってものすごい勢いで分裂します。納豆菌は特に好むビオチン(ビタミンH)などを栄養として増えていきます。ビオチンをたくさん含んでいる食品はアルファルファ、大豆、カリフラワー、豚レバーなどです。

④分裂増殖

栄養型細胞となった納豆菌はデンプン分解酵素、たんぱく質分解酵素をたくさん産生します。またビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンK・ビオチンなどを産生します。

⑤排出

乳酸菌やビフィズス菌などは寿命が短く弱く、毎日補給しなければ腸での長い活躍が期待できないのですが、納豆菌は4日~5日位長く生きて、腸の中をガードし清掃してくれます。この強さが納豆菌の大きなポイントで、効果の高い期待ができる理由です。

⑥効果

血液サラサラ作用(フィブリン分解作用)があります。

食べ物の消化吸収を助けます。

おなかの中の乳酸菌・ビフィズス菌が増えます。

腸の粘膜バリアが強くなり、免疫力が高まります。

腸内有害菌の抑制をします。(黄色ブドウ球菌。赤痢菌・チフス菌など)

栄養素の補給、アルコール代謝作用の促進、骨粗鬆症の予防をします。