健将グループお役立ち文庫

納 豆 菌 と 腸 内 細 菌 1

  ←納豆菌のお話 目次
目に見えない臓器 16時間後には40億個 二日酔い防止にピッタリ
納豆菌BN株 納豆菌の強さを証明 納豆菌にガンの抑制効果
腸内細菌と納豆菌の効用 胞子に変わって休眠 O-157に納豆菌が効く
乳酸菌郡菌を増やす納豆菌 ポイントは善玉の腸内細菌 納豆菌は免疫力の向上を
納豆菌は枯草菌の仲間 納豆菌効果 老年期に入ると善玉菌が減少
納豆菌を顕微鏡で見てみる 三次機能をもつ納豆菌 高血圧になりにくい納豆菌
邪魔者は殺せでは無く味方を増やせ 血栓溶解酵素ナットキナーゼ 血栓が溶解している
納豆菌は80度30分の加熱でも 腸内に腐敗菌が増え下痢  納豆菌のライフサイクル

プロバイオティクスと納豆菌

腸内環境を改善腸内細菌は、単にヒトに寄生しているのではありません。

腸内細菌は人の健康にとって、とても大切な働きをしています。

消化を助けてくれたり、免疫力を強めてくれたり、

ビタミンを作ってくれたり、腸内細菌の働きはとても大きいのです。

腸内細菌が乱れると、健康に支障が出てきます。

それならば、腸内細菌をコントロールすると、もっと健康になれるのではないか。

このような考えから、腸内細菌の研究が行われるようになりました。

腸内細菌に作用する菌を食べることで、

腸内細菌をコントロールすることをプロバイオティクスといいます。

プロバイオテクスの研究は近年ますます盛んになってきましたが、その中心は乳酸菌です。

乳酸菌は食用有用菌として、世界中で認められています。

一方、納豆菌は世界的にみると、マイナーなローカル菌に過ぎません。

プロバイオティクスの研究は、納豆菌をグローバルな菌として広めることにつながるかも知れません。

※アンチバイオティクス(Antibiotics)は抗生物質。プロバイオティクス(Probiotics)を直訳すると促生物質。

 

目に見えないもう一つの臓器


よく耳にする言葉に「腸内細菌」があります。ヒトの腸内には、多くの種類の細菌がすみついています。この腸内細菌、知られているようで案外知られていないことがたくさんあります。まず、その数の多さ。ヒトの腸内には、約100兆個の腸内細菌がいます。

100兆個といわれても、ピンとこないでしょう。その重さはというと、1キログラムにもなります。1キログラムの細菌って、すごいでしょ。体重50キロの人の肝臓の重量が、約1キログラムです。肝臓とほぼ同じ重量の細菌が、腸の中で活躍しているのです。腸内細菌は、目に見えないもう一つの臓器といってもいいでしょう

腸内細菌と納豆菌の効用

私たちは病気を回復しようとする潜在的治癒力を持っています。この素晴らしい力を信じ潜在的治癒力が最大限発揮出来る様、おなかの環境を整えることが求められます。

なぜなら、おなかの健康が私たちを元気に活動させ、美肌を保つ潜在的エネルギーを高める秘訣だからです。このおなかの健康に大いに役立つのが納豆菌なのです。人間の体も腸の中は植物と土の関係の様に、腸内には100種類100兆個と言う数の微生物が棲んでいます。

これら微生物も食物せんいやミネラル・微量元素が揃った環境で人間の体の中でビタミンを始めとし種々のアミノ酸を合成し栄養素を分解してくれます。 この腸内の微生物の善玉菌が腸の中で働いてくれるから人間は元気に生きているのです。

しかし現代の食生活にはミネラル、微量元素、食物せんいが不足しており、その上我々はこの命の恩人である腸内微生物を防腐剤で居心地悪くしています。植物は農薬で、人間は防腐剤等で本来の正常な腸内細菌のバランスを失っています。 地球環境の変化に伴い環境汚染からくる食物の汚染は確実に進んでいると思います。食物連鎖により汚染物質が体内に取り入れられますが、有害物質は肝臓で解毒されます。

 肝機能が弱まることは、フィルター機能が弱くなり汚染物質の影響を受け、内臓機能低下になり免疫機能も低下します。この肝機能の働きを助けるのが腸内細菌の中の有用菌、(善玉菌)なのです。 又、体内に入った毒を積極的に絡めて排出する助けをするのが、食物繊維と腸内細菌なのです。植物繊維自身の有害物質を吸着する作用と植物繊維ミネラルが豊富に在ると腸内善玉菌の増殖を盛んにします。全ての食品が汚染されているからといって、食べないわけにはいきません、この様な体の仕組みを積極的に活用しながら、解毒作用の有る食物を積極的に取り入れることです。

腸内の善玉微生物の活動を旺盛にする納豆菌の活用が注目されています。イキイキとした酵素群がたくさん含まれている納豆菌を食べると、消化機能と栄養が同時に摂れ、子供の成長を促したり、また老化や成人病を防ぎ、中年男性のスタミナ増進、便秘の防止などにも役立ち、肌をいつまでもみずみずしく保つ手助けをしてくれます。

 

邪魔者は殺せではなく、味方を増やす

納豆菌は、乳酸菌の何倍もの速さで腐敗菌を殺す

抗菌剤や抗生物質で腐敗菌もろとも全部殺す緊急治療のほかにその様に深刻にならない様日頃から味方の善玉菌が活動しやすい環境に配慮する方法として、乳酸菌のように糖を分解して乳酸を出す菌を与え、腸内に悪い菌が生き返らないようにします。

しかし、これも時間がかかりすぎます。下痢の特効薬のように言われるビオフェルミンという薬がありますが、この薬は腐敗菌を殺す乳酸菌を大量に含んでいますので、たしかに下痢には効くわけですが、そんな乳酸菌に比べてはるかに強い力を持っているのが納豆菌です。しかも胃酸に壊されることなく腸の中で活躍できる納豆菌は、乳酸菌の何倍もの速さで腐敗菌を殺し、さらに腐敗菌の増加を押さえる働きが強いこの納豆菌は、また持続力が長いので速やかに下痢が止まります。

但し、食中毒や細菌による感染症(赤痢など)の下痢、潰瘍性大腸炎などによる下痢は、医者の治療が必要です。